村上豊彦は自分の飼い猫に嫉妬するようになった

村上豊彦は自分の飼い猫に嫉妬するようになった

私の飼い猫は、最近、毛艶が良くなったような気がします。
それに引き換え私、村上豊彦の艶というか、鏡に映る顔色は冴えません。
あれから、毎朝、例の子犬の家の前を通る度、私の飼い猫は、妙な声でなくのです。
確かオスのはずなのですがその声はメスのそれよりも艶めかしくあります。
それに応えるように、子犬の方も出て来て、朝からイチャイチャしているのです。
村上豊彦は辛いのです。
猫好きで自分の猫が喜ぶのならそれを自分の喜びとしてきた私、村上豊彦ですが、今回初めて自分の飼い猫に嫉妬の気持ちが生まれました。
まさか猫に、しかも自分の飼い猫に嫉妬するなんて。
この間までは、生活のペースを頑なに変えないという強固な意志を持ち、とくに用件がない場合も朝の散歩の後は、大学に向かうという大学生らしい生活をしていました。
しかしそれも今は崩れました。
散歩後はふて寝をしているのです。
朝の散歩だって、飼い猫がせがまなければ、もう行かないかもしれません。
村上豊彦という私は、これから先どう生きていくべきなのでしょうか。
またこの先、自分のことを書く機会があれば、今度は元気であることをぜひ報告したいとは思っています。
しかし現状では先が何も見えていないのです。